顔面のトラブル

顔面に激しい痛みが発生する。

三又神経痛・帯状疱疹後疼痛・歯性上顎洞炎・歯根膜炎などが考えられます。

あごや頬が腫れてきた。

腫れた部位の近くに虫歯(う蝕)があったり、虫歯(う蝕)を治療した歯があり、痛みと腫れがあれば膿瘍(※)の可能性があります。また歯周病からも同様の症状が起こります。 まれに痛みもなく腫れる場合は(良性、悪性)腫瘍などが疑われます。 感染症と腫瘍との鑑別が必要となりますのですぐに受診してください。

膿瘍(のうよう)

感染し、炎症をおこした場合、病巣部に膿が作られ、組織内に貯留した状態をいいます。

まぶたがぴくぴくする。

顔面神経けいれん(顔面チック)が疑われます。受診されることをお勧めします。

口腔内トラブル

舌が痛い

虫歯で穴があいたり、歯が尖がっていたり、義歯が合わなくなって舌が磨れたりする刺激で舌がピリピリする。他にもストレスで無意識のうちに舌を噛んだり、擦ったりすることで症状が出ます。そのような時は診察を受けて、その原因を取り除けばピリピリするのはなくなります。また、口腔乾燥症や肉眼的に異常を認めない舌痛症なども考えられます。

舌痛をきたす場合

1補綴物、義歯などによる刺激

2口腔の乾燥

3全身疾患に伴う舌痛

4乾燥症などによる炎症

5悪性腫瘍

6神経痛

7舌痛症

口臭について

口臭とは何?

正常な匂いの場合は、生理的口臭と言います。

その他の原因で他人に不快な気持ちを与える匂いが口臭です。

口臭の原因

  • 口腔(口の中)が原因
  • 全身の病気が原因
  • 食餌性の口臭
  • 生理的口臭が原因

臭いの強い物を食べたら舌も磨くといいでしょう。

口臭の大きな原因は歯周病を起こす細菌によるものです。舌の表面が白色、茶褐色または黒色になっていないか確認しましょう。

舌ブラシで軽く清掃すると効果的です。

口腔癌のセルフチェック

毎月1回、口の中をセルフチェックしましょう。

手順1

*唇の内側と下あごの歯ぐきを見て、触って下さい。

*頭を後ろに傾けて、上あごの歯ぐきとその間を見て、触って下さい。

*頬の(裏側)の粘膜を見て、触って下さい。

*舌を前に出して、舌の両脇、舌と歯ぐきの間をよく見て、触って下さい。

*下あごから首にかけて触って見て下さい。

手順2

*白い斑点や赤い斑点はありませんか?

*治りにくい口内炎や、出血しやすい傷はありません?

*盛り上がったできものや固くなったところはありませんか?

*顎の下と首の脇に腫れはありませんか?

*食べたり飲み込んだりがスムーズにできますか?

口腔乾燥症

通常、1日約1.5リットルの唾液が分泌されます。これが不足するとドライマウスと言います。

唾液の働き

①  消化作用:デンプンをマルトースに分解する。

②  溶解作用:味覚を促進する。

③  洗浄作用:食べ物のカスを洗い流す。

④  円滑作用:発音や会話をスムーズにする。

⑤  抗菌作用:抗菌作用を持つ

⑥  緩衝作用:細菌の繁殖を抑える。

⑦  保護作用:虫歯を防ぐ。

唾液が不足すると常に口の中が乾燥して ①虫歯 ②歯周病 ③舌の痛み ④口臭の原因 ⑤物がうまく飲み込めない ⑥口が渇いて話しにくい等の症状を引き起こす原因になります。

ドライマウスの原因は加齢とともに唾液の分泌は減ります。その他には薬の副作用・糖尿病や腎不全などの全身疾患・ストレス・喫煙・シェーグレン症候群などが考えられます。

日本口腔外科学会より引用

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